後遺症事例63
示談金増加額 約176万円
前方不注意の後続車に追突されて頚部挫傷と打撲を負った主婦の交通事故事例(後遺障害14級)
当初提示額
1,786,202円
最終示談額
3,548,292円
交渉後の増加額
1,762,090円
傷害状況
頚部挫傷、膝打撲、
両手首打撲
後遺症認定
後遺障害14級9号
治療期間
約7.4ヶ月間
解決方法
交渉による示談
交渉期間
約2週間
交渉のポイント
交通事故の概要
愛知県名古屋市内の路上を自家用車で走行中、赤信号の交差点で停車していたところ、前方不注意の後続車に追突され、負傷した交通事故事例です。
追突事故は、自動車同士の交通事故で最も多いケースとなります。追突事故の場合、被害者が衝突を逃れることは不能ですので、加害者の過失割合が100パーセントとなります。従って、本件も被害者に過失は認定されておりません。
この交通事故により、被害者Fさん(47歳・女性/主婦)は、医師から頚部挫傷(けいぶざしょう)、両手首打撲および膝打撲との診断を受け、通院7.4ヶ月の長期治療を経て、症状固定となりました。
被害者Fさんは、症状固定を迎えてもなお痛みや痺れ等の自覚症状が残ったため、相手方保険会社(加害者側)を通じて、自賠責保険に対し後遺障害等級認定請求を行いました。
その結果、「局部に神経症状を残すもの」として、後遺障害14級9号が認定されています。
後遺障害14級9号は画像上には異常が見られない場合に認定される後遺障害です。
後遺障害14級9号が認定された後まもなくして、被害者Fさんのもとに、相手方保険会社(加害者)から損害賠償計算書により示談案の提示がなされました。
被害者Fさんは、交通事故に遭ったのも初めてであったため、その示談案の内容が、妥当であるかの判断がつかず、ご自身の任意保険に付加していた「弁護士費用特約」を利用して、交通事故を得意分野とする弁護士に相談することにしました。
インターネット検索で弁護士を探していたところ当弁護士のホームページを見つけ、交通事故案件における解決実績の豊富さに魅力を感じ、ご相談に至っています。
弁護士交渉〜介入から解決まで〜
【弁護士介入】
被害者Fさんからご相談を受け、当弁護士が相手方保険会社の損害賠償計算書の内容を検討したところ、本件は十分に増額が見込める事案であることが判明いたしました。
本件で問題となる項目は、傷害慰謝料(通院慰謝料)、休業損害、後遺障害慰謝料、および後遺障害に伴う逸失利益です。
当弁護士が、検討結果を被害者Fさんにご説明したところ、示談金増額の交渉を強く希望され、ご依頼いただくこととなりました。
当弁護士は、被害者Fさんと委任契約を締結後、さっそく相手方保険会社(加害者側)との増額交渉を開始いたしました。
相手方保険会社(加害者)との具体的な交渉経緯は以下のとおりです。
【相手方保険会社の当初提示額】
相手方保険会社の当初提示額(示談案)は以下の通りです。
・通院慰謝料…730,800円(通院期間7.4ヶ月。相手方保険会社の任意基準です。)
・休業損害…228,000円(主婦の日額5,700円×対象日数40日。相手方保険会社の任意基準で、受傷後3ヶ月間の通院実日数を算定対象としています。)
・後遺障害慰謝料…400,000円(相手方保険会社の任意基準です。)
・後遺障害に伴う逸失利益…427,402円(相手方保険会社の任意基準です。主婦の年収3,139,200円×喪失率5%×喪失期間3年(ライプニッツ係数2.7323))
合計金額 1,786,202円
【当弁護士の請求額】
当弁護士が相手方保険会社に請求した内容は以下の通りです。
・通院慰謝料…1,000,000円(通院期間7.4ヶ月。裁判基準です。)
・休業損害…927,690円(主婦の年収3,762,300円×通院90日/365日。全通院日数で計算しました。)
・後遺障害慰謝料…1,100,000円(後遺障害14級。裁判基準です。)
・後遺障害に伴う逸失利益…1,088,433円(主婦の年収3,762,300円×喪失率5%×喪失期間7年(ライプニッツ係数5.786)。交渉の便宜上、裁判基準5年を上回る金額としています。)
合計金額 4,116,123円
※裁判基準とは「弁護士基準」と同様のものです。
【示談成立・解決】
示談金増額交渉の結果は以下の通りです。
・通院慰謝料…1,000,000円(裁判基準です。当初提示額の約1.3倍となりました。)
・休業損害…633,942円(当初提示額の約2.7倍となりました。)
・後遺障害慰謝料…1,100,000円(裁判基準です。当初提示額の約2.7倍となりました。)
・後遺障害に伴う逸失利益…814,350円(主婦の年収3,762,300円×喪失率5%×喪失期間5年(ライプニッツ係数4.329)。裁判基準です。当初提示額の約1.9倍となりました。)
合計金額 3,548,292円
⇒増加額 1,762,090円
【弁護士から一言】
当弁護士による交渉の結果、合計約176万円の増額となりました。
通院慰謝料および後遺障害慰謝料は、いずれも当弁護士請求額の通り、裁判基準(弁護士基準)100%での示談です。
休業損害は、当初提示額の約2.7倍に、後遺障害に伴う逸失利益は、裁判基準である喪失期間5年での金額を獲得し、当初提示額の約1.9倍に増額という結果となりました。
一般的な解決に比べ、成功度の高い事案となっています。
被害者Fさんはご加入の任意保険に弁護士費用特約を付加されていたため、弁護士費用はすべて保険会社の負担となり、被害者Fさんのご負担はありませんでした。
なお、任意保険に弁護士費用特約が付いていなくても、費用倒れの心配がない安心の料金プラン「完全出来高制」をご用意しております。
当弁護士の完全出来高制は、示談金が増額した分の一定割合だけが弁護士費用となる料金体系です。弁護士費用を心配されている方も安心してご利用いただけます。
※弁護士費用特約とは、交通事故の被害者となって弁護士に示談交渉を依頼した際の弁護士報酬等を保険会社が負担してくれる特約です。
◎全国対応!ご来所不要
本件のご依頼者は愛知県内にお住まいでしたが、一度も東京の当事務所までお越しいただくことなく、電話やメール、郵便のやりとりで解決に至っています。
遠方にお住まいの方やご多忙な方もお気軽にお問い合わせください。
◎弁護士が直接ヒアリング
無料相談時に、事務職員が被害者の方々から聴き取りを行う法律事務所もありますが、当事務所では、弁護士が直接お話を伺っています。
弁護士が直接お話を伺うことで、問題点を正確に把握し、早期解決へと導けるよう心掛けております。